ダニエル太郎流、コロナ禍への対処法。目指すテニスを求め追い込む日々 (7ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO


 テニスの技術や戦術面でも、グローネフェルトとの取り組み以降、成長を感じることができたという。

「去年の12月にスベンがNTCに3週間来てくれて、そこで本格的に始めました。僕、いつもインタビューとかで『次のステップはもっとアグレッシブにプレーすること』と言ってきたと思うんです。でも、どういうふうにアグレッシブにしたらいいか、どうサーブをよくしたらいいかは、なかなかわからなかった。

 スベンはそこを、技術的にどう変えればアグレッシブになれるか、細かく、わかりやすく教えてくれました。なので、これを続けていけばもっと上に行けると、やっと思え始めたんです。

 たとえば、僕は『アグレッシブ』というと、強く打つことだと思っていた。けれど、打つタイミングを早くすれば、そんなにパワーを使わなくてもボールは飛ぶ。

 自分の持ち味は粘り強さであることを受け止め、そのなかでチャンスがある時はどうアタックするかや、ディフェンスからカウンターにもっていくステップの練習などもやっています。厳しいトレーニングですが、自分の上達が感じられるのでやり甲斐があるし、それがすごく必要だったなと思います」

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