ダニエル太郎流、コロナ禍への対処法。目指すテニスを求め追い込む日々 (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO


 でも、インディアンウェルズのキャンセルが決まった時、僕はけっこうヤバイと思いました。すごく大きな大会が中止になったということは(2週間後の)マイアミ・オープンもそうなるだろうし、ヨーロッパの状況も悪化していたので(4〜6月の)クレーシーズンもダメだろうなと。

 そうなると、今シーズンそのものが、かなり難しいことになるだろうと。あの時、そう思いました」

 日本に戻ったあとのダニエルは、東京のナショナルトレーニングセンター(NTC)で練習する日々を過ごす。だが、状況が目まぐるしく移り変わるなかで、落ち着いた心持ちには、なかなかなれなかったという。

「帰国して1カ月近く経ちますが、まだ気持ちや状況は、あまり変わってないかな。毎日ニュースも変わってくるので、それにリアクト(反応)している感じが大きいです。

 何が起きるかわからないから、計画が立てられない。トレーニングプランにしても、本当なら今週(4月上旬)はトレーナーとやっているはずだったけれど、それもできなくなったので......難しいですね。

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