大坂なおみを襲った突然の痛み。
引きずる左足で全米OPは大丈夫か

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 事実、失意の会見すらも進むにつれ、彼女は「やるべきこと」を、時にユーモアを交えてこなしていく。

 今、もっともやりたいことは何かと問われた時も、「すぐに会場から去ること。それはクルマの後部座席で泣くからではなく、やるべきことがたくさんあるから」と答えると、いたずらっぽい笑みを浮かべて、こう続けた。

「もちろん、あなたたち(メディア)を軽視しているわけではないわよ」......と。

 上昇気流に乗りかけたなかで遭遇したハプニングが、ショックでないはずはない。

 ただ、その失意のなかでも世界1位が示したのは、この経験から何かを学び、次につなげようとするひたむきな姿だった。

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