フェデラーに敗れたが、錦織圭のメンタルとテニスは安定してきている (4ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

 全仏に続いて、ウインブルドンでも質の高いテニスを披露できた錦織は、今後グランドスラムの最終戦・USオープンまで続く夏の北米ハードコートシーズンに挑む。

「ランキング的には意外と自分が思っているよりは高い位置にいるので、それは維持したいですね。US(オープン)以降も、さらにいい位置いられるようにしたい。(3月の)インディアンウエルズとマイアミがよくなかったので、ハードに対して若干不安はありますけど、フレンチ(全仏)とここ(ウインブルドン)でプレーはよくなり、調子は上がってきていると思う」

 いまだに錦織が、グランドスラム初制覇をするために乗り越えなければならない、フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチの"ビッグ3の壁"はとてつもなく高いことを思い知らされたフェデラーからの敗戦ではあったが、立ち止まっている時間はない。USオープンは、悲願の初制覇に向けて錦織が全精力をかけて挑む勝負のグランドスラムになる。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る