2019.04.04

錦織圭はトップ10を維持できるか? 
フェデラーは超元気。若手は急成長

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

 さらに、フェデラーのテニスは強いだけではなく華麗だ。シングルバックハンドの美しいフォームは、パワーが際立つ現代テニスにあって異彩を放ち、芸術的とさえ言える。

 一方、敗れたイズナーは33歳。決勝の第1セット3-4の時点で左足に故障を抱え、「勝てないのはわかっていた」と思いながらも、途中棄権を申し出ることなくプレーを続けた。

「ロジャーは、(ベースラインの)近くに立ちます。僕のサーブに対して反応が良くて速い。彼はほかのプレーヤーとは違います」

 表彰式で握手をして互いの健闘を称え合うふたりのベテランからは笑顔がこぼれていた。

 決勝はマイアミ大会史上最年長の組み合わせだったが、準決勝には、19歳のデニス・シャポバロフ(23位、カナダ)と18歳のフェリックス・オジェ アリアシム(57位、カナダ)という、ティーンエイジャーが共に初めて勝ち上がり、新風をもたらした。

 シャポバロフは、左利きの力強いグランドストロークと粘り強いプレーで接戦を制し、準決勝では憧れのフェデラーへの挑戦権を手にした。

「できるだけいいプレーをしようとした。負けるのはいつでもタフなことだけど、コートで自分のアイドルとプレーできたのは楽しかったよ」

 フェデラーにストレートで敗れたものの、学ぶことも多かったと若武者らしい前向きな姿勢を貫いた。