全豪制覇の大坂なおみ。昨季と比べてもっとも進化した点は? (4ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by koHitoshi

 3月上旬には、昨年ツアー初優勝を果たしたWTAインディアンウェルズ大会が控えており、3月下旬には、大坂が住むフォート・ローダーデールに近いWTAマイアミ大会がある。どちらもグランドスラムに次ぐグレードのプレミアマンダトリー大会で、再びトッププレーヤーが集まる大規模な大会のため、大坂への注目が集まるだろう。

「優勝することが常に私の目標です。だから私の次の目標は、次の大会で優勝することです。インディアンウェルズでまた優勝したいですし、マイアミでも優勝したいです」

 ここ2年、グランドスラムでは、全大会それぞれ異なるチャンピオンが誕生してきたが、大坂がグランドスラム2連勝を飾り、新ナンバーワンになったことで"大坂なおみ時代"が到来したことを強烈にアピールすることになった。

 全豪決勝の試合中には、メルボルンの夏の残照によって赤く染め上げられたあかね雲が、センタコートであるロッド・レーバーアリーナの上空いっぱいに広がっていた。それはまるで大坂なおみの時代の幕開けを祝っているかのようだった――。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る