目指すは世界1位。大坂なおみが考える「成熟することの意味」 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影  text&photo by Ko Hitoshi

 大坂はミスが43本と多かったものの、フォアウィナー27本、バックウィナー11本、サービスエース7本を含む51本のウィナーを決めてセバストワを振り切った。

 バインコーチの指摘した成熟度については、大会開幕前に大坂自身、今季の目標の一つとして「成熟していくこと」を挙げていた。大坂は、自身にとって成熟することの意味を次のように語っている。

「自分にとって成熟とは、自分が思いどおりにいかないときに、受け入れることだと思います」

 これから続く全豪での戦いで、大坂が成熟度を示すことができるかどうかも焦点の一つになる。

 準々決勝で大坂は、第6シードのエリナ・スビトリナ(5位、ウクライナ)と対戦する。スビトリナは、昨年のツアー最終戦・WTAファイナルズで初優勝に輝いている選手だ。対戦成績は大坂の3勝2敗。全豪オープンでは3年前に2回戦で対戦し、大坂が勝っている。

「彼女はとても安定した選手ですし、チャンスの時には攻撃してきます。彼女との試合は、とても困難なものになると思います」

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