フルセットで驚きの強さ。
錦織圭が微修正→劇的勝利でジョコ戦に挑む

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 錦織は、ミスが67本と多かったものの、フォアウィナー30本、バックウィナー21本などを含む81本のウィナーを叩き込んだ。引き続き錦織のサーブは好調で、ファーストサーブでのポイント獲得率は73%、サービスエースは15本だった。

 これで錦織は、ファイブセットマッチの通算成績が21勝6敗となり、2セットダウンからの勝利は4回となった。

 ちなみに、錦織の前に大坂なおみもすでに準々決勝進出を決めていたため、日本男女同時のベスト8となり、これは全豪史上初の快挙となった。

 準々決勝では、昨年末に世界王者に返り咲いた第1シードのノバク・ジョコビッチ(1位、セルビア)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝15敗で、現在錦織の14連敗中だ。全豪オープンでは2016年準々決勝で対戦して、錦織がストレートで敗れている。 

「圭は、またマラソンマッチに勝ったんだよね。2セットダウンからのカムバックにおめでとうと言いたい。彼はファイターだ。ツアーで最も動きの速い選手の一人だ。ここ数年、何度もいろいろなサーフェスで対戦して彼を倒してきた。とても接戦になったものもあった。タフな試合になることを期待しているよ」

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