錦織圭との濃密な6年間。
トレーナーが語る「ケガをしてよかったこと」

  • 内田暁●取材・文・撮影 text & photo by Uchida Akatsuki

 ケガをしないに越したことはありませんが、手首のケガをして唯一よかったのは、サーブのフォームを改善できたことです。ケガの再発を防ぐために、それまでは手首で無理やり回転をかけていたのを、ひじをうまく使う打ち方に改善しました。それにより手首だけでなく、下半身や腹筋......全身への負荷が軽減したのです。

 今の圭は、そうそうケガをしない身体になったと思います。トレーニングもハマっているし、サーブの動きがよくなっている。自分の仕事も、ひとつ区切りがついたなと感じています。

 去年の終盤はケガもなく、トレーナーの立場から見ると、6年間やっていて一番いい状態でした。それがうれしいですし、今年の圭は、ビッグタイトルを取るのではと思います」

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