大坂なおみ、全豪OP好発進。世界ランク1位に躍り出る可能性もあり (3ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 そして、グランドスラムチャンピオンになったからといって、けっして自分自身が変わるわけではないとも語る。

 2回戦で大坂は、タマラ・ジダンセク(78位/スロバキア)と初対戦となる。

「次の対戦相手のことはまったく知りません。彼女のプレーも見たことがありません。試合(の動画)を見て、自分がどうプレーすべきか考えようと思います」

 実は、大坂には全豪オープンでの結果次第で、大会後、世界ナンバーワンになれる可能性がある。まず、最低条件としてはベスト8以上が必要で、あとは他の選手の結果次第となる。現在1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)はもちろん、大坂を含めて合計11人が、ナンバーワンになれる可能性を持っているのだ。

「トップ10の誰かが、ナンバーワンになれる可能性があるということを聞きました。でも、私にとって、それは自分が思う本当のゴールではありません。この大会で、いいプレーがしたいだけなのです。その後、自分のランキングがどうなるかを見るだけです。ランキングが、自分の関心事になることはありません」

 4位というのは、現在のところ大坂の自己ベストで、また日本女子では伊達公子と並んで史上トップタイのランキングとなっている。

 果たして大坂は、今回の全豪オープンで上位進出を果たし、自己最高ランキングを更新できるのか。そして、再びグランドスラムタイトルへ近づけるのか、楽しみは尽きない。

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