2018.10.21

「いつかこの舞台に」。大坂なおみは
思い出の地に3年で戻ってきた

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 さらには、常に大会上位に名を連ねるエリナ・スビトリナ(ウクライナ)に、先の東レ・パンパシフィックオープン優勝者のカロリナ・プリスコバ(チェコ)、そして今季3大会優勝と大躍進を果たした26歳のキキ・ベルテンス(オランダ)が出場リストに名を連ねた。

 大会形式は、まずは4人ずつから成る2グループで総当たり戦を行ない、各グループの上位2選手がトーナメント形式で優勝を争う。現地金曜日に行なわれた抽選の結果、大坂はケルバー、スティーブンス、そしてベルテンスと同じグループに入った。

 なお、これら今大会参戦選手たちとの過去の対戦成績で、大坂は5勝11敗と負け越している。また、今季に限った直接対決では1勝4敗で、対戦したのはケルバーとスビトリナ、そしてプリスコバのみ。クビトバとは過去に対戦がなく、また久々の手合わせとなる選手たちも多数いる。

 たとえば、ウォズニアッキとは過去2戦して2敗だが、最後の対戦は昨年6月。もし今大会での対戦が実現すれば、果たして「デンマークの壁」の異名を取る全豪優勝者の守備力を、今の大坂なら打ち砕けるのか、あるいはまだ跳ね返されるのか? それは彼女の成長を測る、格好のヤードスティックになるだろう。

 もしくはクビトバとの初対戦となれば、大坂の適応力や判断力が試されることになるはずだ。ベースラインから下がらず、ほぼすべてのボールを強打するクビトバは、多くの選手をして「ゾーンに入った彼女を止める術(すべ)はない」と言わせしめるほどの、ツアー随一の攻撃力を誇る。

 そのようなアタッカーと相対したとき、大坂は多くの選手が取るクビトバ攻略法にならい、守備を固めつつ嵐が去るのを待つのか? あるいは、相手の自慢の鼻をへし折るべく、激しい打ち合いに挑むだろうか? いずれにしても、急成長の季節にいる今の大坂なら、すべての試合から何かを学び、自らの血肉としていくはずだ。