穂積絵莉は全米よりアジア大会を優先。「東京へのチャンスを取ります」 (4ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

――穂積選手は、8月13日付けのWTAランキングで、シングルス242位、ダブルス32位です。2012年1月1日にプロ転向して、24歳になり、プロ7年目の現在の立ち位置をどう捉えていますか。

穂積 基本的にもっと上にいたいです。(ツアー下部のITF大会を転戦するのは)大変ですけど、やっぱり私は(単複)どっちもやりたいんで。WTAツアーのよさを知っているからこそ、シングルスでもそこで戦いたいと思います。

――シングルスでは、グランドスラムの本戦にストレートインできる目安となる世界ランキングトップ100入りが、まず目標になるのでしょうか?

穂積 やっぱりトップ100ですよね。来年(1月)の全豪は(予選を戦わずに)ダイレクトに本戦に出たいので、何とかそこまで持っていきたいです。

――女子国別対抗戦・フェドカップやオリンピックなどの日本代表として戦うことを、どう捉えていますか。

穂積 日本代表として戦う時は、賞金もポイントもないので、普段のツアーとは全然違うんですが、それでも日本代表として戦うことで結果を残したら、普段サポートしてくれている人や応援してくれている人に、より感謝を伝えられると思いながらやっています。団体戦は大好きですよ。楽しいですし、味方がいるのって心強いです。

――2018年アジア大会(インドネシア・ジャカルタ、テニス競技8月19~25日)に、出場することを決心したのはなぜですか。USオープンの予選と日程が重なり、多くの選手が難しい決断を迫られましたよね。

穂積 シングルスで出ます。すごく迷ったんですけど、東京オリンピックに出たいというのがベースにあったので、出場できるチャンスがあるんだったら、出た方がいいかなと。USオープンは毎年あるので、東京へのチャンスを取りました。(シングルスの優勝者は、2020年6月8日付けの世界ランキング300位以内であれば、東京オリンピックの出場資格を獲得できる。ただし、4名の日本女子選手がダイレクトに出場を決めた場合は、アジア大会優勝者でも出場できない)

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