錦織圭、全英で8強進出。
23年ぶりの快挙達成も次戦に向けて超クール

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 4回戦でも、錦織のファーストサーブでのポイント獲得率は、第1セット69%、第2セット81%、第3セット81%、第4セット91%と、試合全体でも79%と安定して高かった。

 不安材料のひとつとしては、この試合で錦織は最初から、右ひじから上腕にかけてテーピングをしており、さらに第1セット直後には、メディカルタイムアウトをとって、右ひじあたりのマッサージも受ける場面があったことだ。

 準々決勝で錦織は、第12シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝13敗で、錦織の勝利は、2014年USオープン準決勝まで遡らなければならない。

 ウインブルドンで3回の優勝を誇るジョコビッチだが、昨年のウインブルドン準々決勝で右ひじのけがのためリタイアし、その後手術をして治療に専念するためシーズンを終了させた。今年の1月からカムバックしたものの、なかなか調子を上げられず苦しんでいたが、グラスシーズンに入って調子を上げてきている。

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