2018.07.10

錦織圭、全英で8強進出。
23年ぶりの快挙達成も次戦に向けて超クール

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 第2セット第3ゲームでは、30-40となり、錦織はブレークポイントを握られたが、グルビスはフォアのダウンザラインへのショットをミスしてゲームを取ることができなかった。

 お互いサービスブレークを一度も許さずタイブレークに突入し、これを制した錦織が、「第2セットのタイブレークを取れたのが大きかった」と語る一方で、グルビスは、「第2セットの早い段階でブレークすべきだった」と悔やんだ。

 第3セットもお互いすべてのサービスをキープしてタイブレークに入ったが、グルビスがスリップをして転び、メディカルタイムをとって左ひざにテーピングをするために中断するハプニングがあった。再開後、グルビスは2回あったセットポイントを取ることができず、逆に錦織が4回目のセットポイントをもぎ取った。2回目のタイブレークも取れず肩を落としたグルビスに反撃する力はもはや残っておらず、アップダウンをなくし落ち着いてプレーすることを最後まで心がけた錦織が、3時間29分におよんだ厳しい試合をモノにした。

「自分より圭の方がいいショットを打っていた」とグルビスが振り返ったように、錦織が、フォアハンド20本とバックハンド12本を含む、トータルで47本のウィナーを決めた。

 錦織に帯同するダンテ・ボッティーニコーチは、サーブの出来のよさが勝利への原動力になっていると指摘する。

「ここまで、圭のサーブはとてもいいね。確率もいい方だと思う。それが、彼のゲームでは助けになっていて、サーブがよくなると、リターンもよくなる。そして、安定感のあるテニスにつながっている。サーブのよさを維持することが、いいゲームをするためのキーになる」