恐るべき美女ペア誕生。加藤未唯&二宮真琴「うちら、ラスボスやから」 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文・撮影 text & photo by Uchida Akatsuki

 そのフェドカップの翌週にも、加藤・二宮ペアはWTAツアーの上位グレード「プレミア5」のカタール・オープンで第2シードを破るなど、高い潜在能力を示している。

 とはいえ、今後もこのふたりがペアを組んでいくかはわからない。出場大会をどう選び、ツアーをどの旅程で周るかは個々の判断に委ねられ、ふたりが出る大会も各々のランキングや単複の優先順位によって変わってくるからだ。しかも現在の日本女子は、ダブルスランキング60位以内に5名が名を連ね、そのうち加藤と二宮を含む4名が同期。「ペアリング」のオプションは多岐にわたる。

 日本人ペア結成の話題になると、周囲はどうしても2年半後の東京オリンピックに思いを馳せるが、1年間で獲得するランキングポイントを強さの指標とするテニス選手にとって、2020年はまだ遠い未来。それでも当の選手たちは、雑談半分ながらも「このペア、強いんじゃない?」「こう組めば、より多くのダブルスチームがオリンピックに出られるかも」と話し合うことがあるという。

 今回の加藤・二宮ペアの活躍で、当事者たちはまたひとつ、頭を悩ませることになるかもしれない。そしてそれは間違いなく、贅沢でうれしい悩みの種だ。

◆大坂なおみ、20歳の親離れ。セリーナを支えた新コーチと世界1位へ>>>

◆なんと11年ぶり。杉田祐一が5セットを戦い抜いて勝ったことの意味>>>

■テニス 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る