2018.02.06

日本男子テニスは「錦織抜き」で
十分戦える。デ杯惜敗で見えた光明

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 また、ダブルスではマクラクラン勉(ATPダブルスランキング以下D、36位)/内山靖崇(D122位)組が、WGでのトップダブルスチームと互角に戦えたことも日本にとっては意義深い。

 日本は長年ダブルスが弱点と指摘され、1981年以降の世界16カ国で構成される現行のWGでのダブルスでは、2014年のカナダとの1回戦で、錦織/内山組が1勝を挙げているのみで、大きな課題となっていた。

 イタリア戦2日目に、マクラクラン/内山組は、フォニーニ(D87位)/シモネ・ボレリ(D168
位)組と対戦し、5-7、7-6(4)、(3)6-7、5-7で敗れた。3時間37分におよぶハイレベルな試合だったが、セット終盤のゲームで、プレーの精度に差が出た。

 だが、フォニーニ/ボレリ組は、2015年の全豪オープン男子ダブルスの優勝ペアでもあり、そんな強豪と大接戦を戦えたことは、日本ペアにとって大収穫であり、長年の問題がようやく改善されつつあることを示した。岩渕監督もたしかな手ごたえを感じたと言う。

「勉が入って、ダブルス固定の選手ができました。本当に初めてと言っていいと思うんですけど、このレベル(WG)のダブルスで、本当の意味で勝負できるというか、勝ちにいけた試合だった。

(大事な)局面でのポイントの取り方や落とし方は、この経験を踏んだことで、次に同じ場面になった時、今回のことが活かされると思う。このレベルで"勝ちにいく"ダブルスの初戦としては、よくやってくれたという印象ですし、日本チームにとって今後さらに期待できるペアだと思っています」