テニス界の超秀才・ラオニッチが語る、錦織圭と男子ツアーの近未来 (6ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― テニス以外でもっとも関心があることは?

ラオニッチ 将来的にはファイナンスビジネスに関わりたいと思っている。その世界には常に興味があるし、なかなか自分に向いているんじゃないかとも思っているんだ。両親がエンジニアだということもあり、子どものころから数字は得意で慣れ親しんできた。テニスキャリアを終えたあとはMBA(経営学修士)を修得し、経済学を学び終えようと思っている。

―― テニスの話に戻りますが、ラオニッチ選手は昨年、ジョン・マッケンロー氏を短期コーチに招いてネットプレーに磨きをかけました。次のステップはなんでしょう?

ラオニッチ まずは健康でいることが第一。僕のここまでのキャリアを振り返ると、常に3歩進んだら2歩下がり、4歩進んだら3歩下がってきたように感じる。だからまずは、常に前進できるような健康状態を保つこと。

 次には......まだいろいろと必要だけれど、引き続き攻撃的にネットに出ていくこと。これが昨年、自分が成功できた一番の理由だと思うからね。いずれにしても、僕がなぜケガが多いのか......この最大の謎を解くことが一番のカギかな。ケガの悪化を恐れてしまうと、新しいことを試そうにも思い切って舵を切れないからね。

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