ジュニア準優勝から10年。土居美咲が思い出のウインブルドンを語る (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

―― クリスとは取り組み始めて3年目。常に目標は「プレーの質を上げること」と言っていましたが、ランキングにはこだわらない?

土居 こだわらない......こだわっているけれど、こだわらない(笑)。もちろん上に行きたいし、それは「ランキングを上げたい」にもなるけれど、上に行くには自分がいいプレーをしなくてはいけないので。いいプレーを目指し、そこにランキングが乗ってくるのが理想です。

―― その意味でも、今季は苦しい前半戦でしたか?

土居 正直あまりよくなかったし、苦しいは苦しいけれど、それがテニスですので。1年を通して、いいときもあれば悪いときもある。その悪いときをいかに抜け出すかが、ある意味課題です。今季のここまでは結果を見ればうまくはいかなかったけれど、無駄ではない。その先を見据えて......ですね。

―― 調子がよくなったと感じたのは、やはりマドリード大会のキーズ戦から?

土居 正確に言うと、その前の週のプラハ大会で(キャロライン・)ウォズニアッキ(デンマーク/元世界1位。土居との対戦時は11位)とやった試合です。0-6、0-3と劣勢だったんですが、そこから挽回して。結果的には第2セットも5-7で負けたんですが、巻き返すチャンスもあり、そこで手応えを少し感じられました。

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