ジュネーブ出場は吉と出るか?錦織圭が異例の調整で全仏オープン突入 (4ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 多くのトップ10選手がそうであるように、これまで錦織もグランドスラムの直前週には、大会に出場せず、会場で最終調整を行なってきた。今回、ジュネーブ大会出場に踏み切った錦織の選択が正しかったのかどうかは、全仏でのプレーで評価しなければならない。

 今のところ右手首は小康状態ではあるが、全仏での厳しい試合の中で突発的に痛みが再発することも想定していかなければならないだろう。そんな中で、錦織が気持ち的に前向きになれているのが好材料だ。

「すごいポジティブな気持ちで入れている。昨日、今日とここ(ローランギャロス)で練習して、他のマドリードやローマや、先週(ジュネーブ)もそうですけど、また感覚も違うので、たぶん(ローランギャロスでは)一番やりやすいと思う。気持ちは高ぶりもありつつ、2週間あるので、ゆっくりやっていきたい」

 錦織の1回戦は5月30日に行なわれる予定だ。時間は限られているが、大事な初戦までに前哨戦での疲れがとれて、最良のコンディションで戦えるかどうか。そして、今年も上位進出できるのかどうか。一戦一戦トップ10選手としての錦織のプライドを懸けた戦いが始まる。

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