土居美咲「超攻撃的テニスは変えない。四大大会でもチャンスあり」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro  五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro


 4月から始まったクレーコートシーズンがクライマックスを迎えるのが全仏オープン(現地5月28日〜6月11日)。シーズン2戦目のグランドスラムを終えると、6月からはサーフェスは芝へと移行し、7月3日からはウインブルドンが幕を開ける。

「クレーも芝もどっちも好きですけど、成績だけを見ると芝の方が出ているんですよね。去年は全仏が1回戦敗退で、ウインブルドンは4回戦まで行けた。その成績を超えたいと思っています。攻撃的であるがゆえに安定感を欠くのは自覚していますが、安定感を求めると自分の持ち味が消えてしまうので、私らしく積極的に攻撃的なテニスをして結果を残したいと思っています」

 2015年4月からコーチを務めるクリスチャン・ザハルカ氏の指導のもと、「ラケットを振り切る」「アグレッシブ」を強く意識するようになったことで成績を大きく飛躍させてきた土居。現在はランキング64位(5月22日付け)まで下げているが、新たな武器を手にした彼女が持ち前の積極的なテニスにさらに磨きをかけられるか。

 今週のニュルンベルガー・カップでは、ダブルスでは第1シードを破る金星を挙げるなど、流れは変わりつつある。今季前半の不振を吹っ切るようなプレーを全仏、ウインブルドンのグランドスラムで見せてくれることを期待したい。

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