錦織圭も太鼓判! マイアミ大会ベスト16の尾崎里紗に覚醒の予感 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

ランキングも急上昇。グランドスラム大会での活躍も期待されるランキングも急上昇。グランドスラム大会での活躍も期待される
「(サイドに振られた時に)ももの前を使って止まると、疲れが出やすくなって、けいれんにつながるので、なるべくももの裏やお尻を使って止まった方が効率よく動けます。止まり方は前よりよくなったし、筋肉痛の場所がももの裏に出るようになった」

 そして、4回戦では、女王の座を奪還したばかりのアンジェリク・ケルバー(1位、ドイツ)への挑戦権を得た。尾崎にとってはトップ10選手との初めての対決でもあったが、予選から数えると6試合目となり、女王と対峙する十分なエネルギーが尾崎には残されておらず、2-6、2-6で敗れた。

「予選からの連戦と暑さで、試合途中で気分が悪くなってしまいました。ナンバーワンとやるには、もっと体力をつけないといけないし、この大きな舞台で勝っていないと、上の選手とは戦えないと思う。今回4回戦に進んで、ケルバーと対戦できたことは、すごいいい経験だと思っています」

 尾崎は実力を十分に発揮できずに敗れたが、「ケルバーのカウンターやしつこいプレーは、私にとってお手本になります」と今後ツアーで戦っていくためのヒントを得た。川原コーチも、「一発の力がない里紗は、ケルバーのようなしつこいテニスをしていけば、20~30位にいける可能性はある」と新たな目標を得た。

 今回のマイアミ大会ベスト16の成績によって、大会後に尾崎のランキングは68位あたりまで上昇する予定だ。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る