わき腹痛、過密日程......ギリギリの錦織圭が宿敵ジョコビッチに挑む

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

チリッチに逆転負けを喫した錦織圭チリッチに逆転負けを喫した錦織圭 ATPワールドツアーファイナルズ6日目・ラウンドロビン(総当たり戦、以下RR)3試合目。第5シードの錦織圭(ATPランキング5位、11月14日付け、以下同)は、第7シードのマリン・チリッチ(7位)に6-3、2-6、3-6で敗れて、RRを1勝2敗で終えた。

 だが、錦織の試合の前に第1シードのアンディ・マリー(1位)が、第3シードのスタン・ワウリンカ(3位)にストレートで勝利を収めた時点で、「ジョン・マッケンローグループ」では、1位通過がマリー、2位通過が錦織という順位で準決勝進出者が確定していた。仮に錦織が負けて、成績が1勝2敗で並んでも、錦織はワウリンカに直接対決で勝っているうえに、セット勝率でも上回るため、RRを突破することができた。

 錦織にとっては、2年ぶり2度目のツアーファイナルズでの準決勝進出となったが、チリッチに負けた直後だけあって、ベスト4の選手とは思えないような浮かない表情だった。

「ん~、今は何とも言えないですね。2敗しているので......。あまり考えないようにして、明日戦うだけです」

 チリッチ戦でもそうであったが、RR2戦目のマリー戦のときから、錦織は左わき腹にテーピングをしてプレーをしていた。さらに遡れば、ツアーファイナルズ開幕直前の練習でも、左わき腹に手をあてる場面が見られた。錦織本人からのコメントはないが、状態が万全ではないことがうかがえた。

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