心は熱いクールビューティー。ソフトテニス日本代表・平久保安純 (3ページ目)

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi

 母の影響で小学1年生からキャリアをスタートした平久保は、加速度的な成長で、全国小学生ソフトテニス大会の連覇(2006年、07年)を達成。地元の強豪校である和歌山信愛中学校に進学後は全国大会で春夏連覇、高校(和歌山信愛高)ではシングルス部門で全国優勝に輝く。恵まれた才能と実力を評価されて、ナショナルチーム(日本代表強化選手20人から6人の日本代表選手を選抜するチーム)にも抜擢された。そして、早稲田大学に入学してからは、14年インカレ女子ダブルス優勝とシングルス連覇(15年、16年)。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、出場した大会を総なめにしている。

クールな外見とは違って、練習中にこんな表情もクールな外見とは違って、練習中にこんな表情も

「選手としてのプレースタイルは、熱くプレーするタイプではなく、どちらかというと淡々と冷静にこなすタイプです。豪打で思いきり攻めていくのではなく、相手の状況やポジションをよく見て、どのような回転や高さ、タイミングで打てば相手の体勢が崩れるかを常に見極めてプレーしています。コートを広く見られることが強みだと思っています」

 自身でそう語るように、平久保は広い視野を活かして相手の弱点を突くスタイルが持ち味だ。さらに、その強みを磨くために日々の練習に取り組んでおり、「今はどんなボールにも対応できるように、構えのときの足幅を広くして重心を下げるトレーニングをしています」と力強く話す。

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