大坂なおみ、大胆に公言。「来年にはグランドスラムで優勝したい」 (5ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • TOBI●撮影 photo by TOBI

―― あなたはかなり前から、「目標は世界1位と、グランドスラム優勝」と言ってきました。その自信はどこから来るのでしょう?

「それは私が、何事も口に出したほうが、達成するのは簡単になると思っているからです。これは、あまりいい例ではないかもしれないけれど......子どものころは常に、お姉ちゃんに『倒してやる』と言い続けてきた。そうしたら、本当に勝つことができた。

 あるいは今季の初めに、『トップ50になる』と言ったら、やっぱりなれた。だから、口に出して挑戦したほうが、だまって胸の内に秘めておくよりも、達成しやすくなると思っているんです」

―― 女子テニス界は今、長年女王として君臨してきたセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)がその座から陥落するなど、過渡期にあるようです。尊敬するセリーナが1位でなくなったことは残念ですか?

「そんなことないわ。だって、新しい1位の(アンジェリック・)ケルバーは、本当に世界1位にふさわしいと思うから。特に彼女はこの1年間、素晴らしいプレーをしていた。グランドスラムで2度優勝し、準優勝がひとつなのだから。セリーナは今でもアイドルだけれど、彼女を尊敬することと、選手としての彼女の推移をどう感じるかは、私にとっては別の話なのかな? だって、本当に悲しいとは思わないから......」

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