錦織圭がマリーに劇勝。「もう勝てない相手はいない」ことを証明 (5ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 グランドスラムの舞台で初めてマリーを破った意味は、26歳の錦織にとってとてつもなく大きい。マリーは、2016年のオーストラリアン(全豪)オープンとローランギャロス(全仏)で準優勝し、ウインブルドンチャンピオンなのだ。その彼に勝って、トップ2選手からの連敗を12で止め、錦織は悲願のグランドスラム初制覇を実現できる実力が備わっていることを、あらためてニューヨークで示した。

「もちろん疲れはありますね。翌日になって(体の)反応を見ないとわからないですけど、そんなに悪くはないと思う。自分の体を戻すのが最優先」

 マリーに勝利してUSオープン初優勝への第一関門を突破した錦織だが、強敵との対戦は続く。2年前のUSオープンで錦織が発言した「もう勝てない相手はいない」ことを、今一度、彼自身がコートで証明する時が訪れている。

■テニス記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る