ラオニッチ×マッケンロー、ウインブルドンで化学反応が起きるか (2ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 マッケンローと組んで、初めて臨んだウインブルドンの前哨戦ATPクィーンズ大会(イギリス・ロンドン、6月13~19日)で、いきなり決勝進出を果たす。アンディ・マリー(2位、イギリス)に、7-6(5)、4-6、3-6のフルセットで惜敗したものの、準優勝と結果を残し、ラオニッチ新体制のスタートは上々なものとなった。

「間違いなく、この(天然芝)サーフェスで、かつてないほどに多くの進化を遂げていると思う」と大会を振り返ったラオニッチは、ウインブルドンの決勝で、マリーと再対決したいと宣言した。

「ジョンと一緒にやってきているけど、僕がネットに出ること、対戦相手を追い詰めていき、バランスを崩させることに重きを置いていることを、ジョンが同じように受け止めてくれて、それが嬉しい」

 こう語るラオニッチは、グラスシーズンだけでなく、その先の夏の北米ハードコートシーズンも見据えて、マッケンローとやっていきたいという思いもある。

「意図的にグラスシーズンを一緒にやることに重きを置いているわけではないのです。よりネットへ出ることや、それに関連したことに力を入れて取り組んでいます」

 そして、ラオニッチは、かつてコート上でプレーしていた頃のマッケンローのイメージからは想像できなかったあることに最も衝撃を受けた。

「彼は、僕がいいプレーができるようにポジティブにさせようとするんだけど、とても根気強い」

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