目指すはアガシ、ヒューイット。錦織圭のウインブルドン攻略法 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 錦織はここを勝ち上がると、2回戦では、ジュリアン・ベネトー(547位、フランス)とイリヤ・マルチェンコ(86位、ウクライナ)の勝者と対戦する。ベネトーとの対戦成績は、錦織の3勝1敗。マルチェンコとの対戦成績は、錦織の1勝1敗(チャレンジャー大会を含む)だ。

 さらに勝ち進んだ場合、シード選手同士の対戦になり、3回戦では第29シードのパブロ・クエバス(25位、ウルグアイ)で、錦織の1勝0敗だが、クエバスは、直前のATPノッティンガム大会で準優勝しており、グラスで調子を上げてきている。4回戦では、第9シードのマリン・チリッチ(13位、クロアチア)で、錦織の7勝3敗。チリッチは2014年から2年連続で、ウインブルドンベスト8に進出している。

 そして、準々決勝ではウインブルドン最多タイとなる7回の優勝を誇る、第3シードのロジャー・フェデラー(3位、スイス)で、錦織の2勝4敗。両者はまだグランドスラムで対戦したことがない。準決勝では、ウインブルドンで3回優勝、ディフェンディングチャンピオンとなる第1シードのノバク・ジョコビッチ(1位、セルビア)。錦織の2勝9敗で、現在錦織の8連敗中だ。

 ウインブルドンは、錦織が唯一ベスト8以上に進めていないグランドスラムであるため、トップ10プレーヤーとして、この現状にもちろん満足しているわけではない。

「ここで結果を出したいというのは、やっぱり頭には常にありますね。以前フレンチ(全仏)でなかなか結果が出なかったのと同じように。最低やっぱり、(ベスト)8、4に入るのを目標としています」

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