マルチナ・ヒンギス、35歳。20年前に歴史を変えた地、全英へ帰還す (2ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki  photo by AFLO

「元祖・天才少女」がこの20年間に辿った足跡を掛け足で振り返ると、以下のようになるだろうか。

 1997年1月に16歳3ヶ月で全豪オープンを制し、テニスのプロオープン化(1968年)以降はもちろん、「20世紀最年少のグランドスラム・シングルス優勝者」となる。またその2ヶ月後の1997年3月には、史上最年少の世界ランキング1位に座した。

 22歳のとき、突如引退。度重なる左右の足首のケガが理由とされたが、実際にはバーンアウト(燃え尽き症候群)や、ウィリアムズ姉妹に代表されるパワーテニスに押され始めたがゆえの、モチベーションの低下も大きいと見られていた。

 2年後の2005年、現役復帰を宣言。2006年には全豪オープン・ベスト8、東京開催の東レPPO(パン・パシフィック・オープン)で準優勝するなどの結果を残し、トップ10にも返り咲く。

 2007年、ウインブルドンでのドーピングテストで、コカインへの陽性反応が出る。本人は使用を否定したが、2年間の出場停止処分が下されると同時に、2度目の現役引退へ。

 2009年、出場停止処分解除。コーチ業やエキシビションなどで、ふたたび公の場に姿を現す。

 2013年7月、"ダブルス限定"で現役復帰。複数のパートナーと組んだ後、2015年3月からはダブルスのトッププレーヤーとして活躍していたサニア・ミルザ(インド)とペアを結成する。

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