全仏初勝利のダニエル太郎が語る
「27歳で迎える東京五輪」

  • 内田暁●取材・文・写真 text & photo by Uchida Akatsuki

――では、ダニエル選手自身の、今のテニスの目標は?

ダニエル サーブの前に、ペースを早くしてモーションに入るのを目標にしています。緊張すると、ボールを多く弾ませたり、トスの前に動きが止まる時間が長くなるので。もっとスムーズにいくのを一番の課題にしています。

 あとは、フィジカルを強化し、体重を増やすこと。27歳はいろんな面で、一番いい年齢になると思うんです(現在23歳)。東京オリンピックのときかな? そのときには85kgになっていたい。今は79kgくらいなので、1年に1.5kgずつ増やしていきたいです。

 ダニエル太郎が一番嫌う日本語は、おそらく"焦る"である。「絶対に焦りたくはない」。先々の目標や夢を問われるたび、彼はそう答えている。焦らず、一歩ずつ、着実に――。その歩みがどこに到るのか、見守りたいと思わせてくれる庭球選手である。

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