【テニス】リミットは全仏。日本人は何人「リオ五輪」に出場できるか (2ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki   photo by AFLO

 具体的には、男子では現在スペインがトップ60に10名、フランスが9名の選手を抱えている。また女子でも、ロシアとドイツがトップ60にそれぞれ7選手、アメリカが63位のヴァルヴァラ・レプチェンコまで含めると、やはり7名が入っている状態。もちろんまだ、今後ランキングが変動するので何とも言えない部分もあるが、これらの国の上限枠を考慮すると、「65位前後」が出場権獲得のボーダーになりそうだ。

 また出場権獲得には、デビスカップ(男子)やフェドカップ(女子)といった国別対抗戦に出ていることなども加味される。

 では、日本人でこれらの条件を満たし、リオオリンピックに出るであろう選手は誰だろうか?

 まず確実なのは、男子では錦織圭。世界ランキングは現在6位。当然日本人1位であり、デビスカップ等の条件も満たしている。

 女子では、日本人1位で世界ランキング43位の土居美咲が、かなりの確率で出られると見ていいだろう。ただ、土居の場合は、昨年5月のニュルンベルク大会で予選を勝ち上がりベスト8まで勝ち進むなど、1年前のこの時期に稼いだポイントがかなり大きい。出場権を確実にするためには、全仏オープン前に何試合か勝っておきたいところだ。

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