デビスカップの大一番、頼もしくなった錦織圭が格上マリーに挑む (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 そして、ダニエルは日本チームを牽引する錦織と肩を並べることを目標にしている。

「チームが、やっぱり錦織さんだけに頼っているところがちょっとあるので、僕も、西岡(良仁)くんも、内山(靖崇)くんも、(錦織を)追っかけていくような感じではなくて、一緒に戦えるような雰囲気をもっと出せればいいと思います」

 大会2日目のダブルスの後、最終日の第1試合はエース対決となり、錦織とマリーが対峙する。両者の対戦成績は錦織の1勝5敗で、最近はマリーが4連勝中。錦織との試合の中で、マリーは自分のテニスに確かな手ごたえを感じてきている。

「対戦を重ねるごとに学ぶことがあって、昨年自分は大きく進歩しました。マドリードとカナダでは、圭に対していい試合ができました。また違うサーフェスになりますので、もちろんタフな試合にはなるでしょう。日曜日に、自分がいい状態かどうかわかりませんが、安定したいいプレーができたらいいですね」

 エース対決が勝敗を決する戦いになるのは間違いなく、日本代表は錦織に命運を託すことになる。

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