錦織圭が牽引。デビスカップで日本が世界一のイギリスに挑む (3ページ目)

  • 神仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 今回、日本は3回連続でアウェーでの試合となる。バーミンガムにあるバークレイアリーナのインドアハードコートが戦いの場となり、両国のベストメンバーが顔をそろえた。

 イギリスは、アンディ・マリー(ATPランキング2位、2月29日付け、以下同、28歳)、キル・エドムンド(83位、21歳)、ジェイミー・マリー(ダブルス2位、30歳)、ドミニク・イングロト(ダブルス32位、29歳)が招集された。

 マリーは、グランドスラムで2回の優勝を誇るイギリスの絶対的エース。今シーズンもオーストラリアンオープン(全豪)で準優勝して、好調をキープしており、日本にとって大きな壁になるのは間違いない。また、アンディの兄であるジェイミーは先の全豪のダブルスで、初のグランドスラムタイトルを獲得して勢いに乗っており、長年ダブルスが課題とされている日本にとっては強敵となる。また、初日の結果次第では、アンディがダブルスに出場してくる可能性もある。

 日本は錦織圭(6位、26歳)、ダニエル太郎(87位、23歳)、西岡良仁(124位、20歳)、内山靖崇(257位、23歳)という若いチームになった。

 錦織はデビスカップのシングルスで通算16勝2敗、現在マッチ9連勝中で、日本に大きく貢献している。マリーに対しては過去1勝5敗だが、何とか錦織がシングルスで2勝を挙げることが、日本勝利への条件になるだろう。

 だが、植田監督はランキング上の強さだけでは測れないものが、デビスカップに存在すると指摘する。

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