全豪ベスト32の大坂なおみは、どこまでランキングを上げるか (3ページ目)

  • 神仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 こう試合を振り返った大坂は、全豪でランキングポイントを170点獲得して、WTAランキングが107位前後に上昇する予定で、世界のトップ100入りはもう目前だ。

「(今年の目標は)トップ50。だってトップ100入りはできると確信しているから、100から50に変えるわ(笑)」

 自ら今年の目標を上方修正した大坂に対し、今シーズンから新たにフェドカップ日本代表監督に就任した土橋登志久氏は大きな期待を寄せる。

「まだまだ粗削りなところがありますが、今大会では、その粗い部分を抑えて、しっかり勝ち上がるために必要なことをやっていました。でも、彼女の最大の魅力はスピードとパワーなので、それをどういう配分にしていくかが、これからの課題です。彼女には可能性を感じますので、焦らずにグランドスラムの頂点を目指せるような選手になってほしいです」

 大坂自身の将来の夢も大きく膨らむ。

「ナンバーワンになりたいし、グランドスラムでもたくさん勝ちたいし、フェドカップでもオリンピックでもプレーしたい。それができたら嬉しいわ」

「楽しみなシーズンです」と土橋氏が語るように、2016年シーズンでは、大坂や日比野ら若手が台頭して新時代を切り開き、日本女子テニス全体のレベルアップが期待できそうだ。

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