全豪OPは死のドロー。錦織圭、メジャー奪取のシーズンが始まる (2ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

「タフな1回戦になると思います。(コールシュライバーは)もうちょっと上にいてもいい選手。よく知っている選手なので、あまり初対戦という感じがしない。お互いのプレーは知っている。今まで見てきて、彼の上手さも知っている。最初は、相手の出方を見る形になると思う。ここ数日いい準備ができて、いいテニスができているので頑張りたい」

「(ドローの先は)1回戦を勝ったら考えます」と語る錦織だが、勝ち上がると2回戦では、オースティン・クライチェク(102位、アメリカ)と予選勝ち上がりのディ・ウ(240位、中国)の勝者と対戦する。クライチェクとの対戦成績は錦織の1勝0敗で、ウとの対戦成績も錦織の1勝0敗だ。

 さらに順当にいった場合、3回戦からはシード選手同士の対戦が始まる。3回戦では、第26シードのギレルモ・ガルシア-ロペス(27位、スペイン)で、これまで錦織の2勝0敗。4回戦では、第9シードの・ジョーウィルフリード・ツォンガ(10位、フランス)で、錦織の4勝2敗。直近の対戦である昨年のローランギャロス(全仏)準々決勝では、錦織がフルセットで敗れた。そして、準々決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチ(1位、セルビア)で、錦織の2勝5敗、現在ジョコビッチの4連勝中だ。厳しい道のりになりそうだが、まずは第7シードを守って準々決勝に進むことが、錦織の第1目標となるだろう。

「気持ちは落ち着いている」と語る錦織は、26歳になって臨む2016年を、どんなシーズンにしたいと考えているのだろうか。

「毎年もちろん良くなるようにやっているので、ランキングも昨年より上がるように頑張りたいですし、今26歳で、これからどんどん、より経験を積んで強くなれると思うので、もっともっといいシーズンにしたいと思います」

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