シャラポワ戦も。全豪OPで日本女子テニス界が放つ「3本の矢」 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki   photo by Getty Images

 シャラポワの華やかな容姿に魅了された少女は、かつてはコート上でそのプレーをマネし、部屋にはポスターを3枚も貼った。そんな日々から、約10年後......。自身のアイドルと初対戦の機会を得た日比野は「持ってますね、私!」と声を弾ませる。初めてのグランドスラムとしては、間違いなく厳しいドローだ。だが、彼女はその事実を、"不運"ではなく"持っている"とポジティブにとらえている。

 錦織圭の躍進に牽引され、トップ100に何人も顔を揃えた男子とは対照的に、ここ4〜5年の日本女子テニスは、クルム伊達公子(182位)の活躍こそあれ、若手に注目が集まる機会が少なかった。しかし今、新たな力が次々に芽吹き、ひとつの潮流を生もうとしている。「第二の黄金時代」の扉を、彼女たちが押し開けてくれるかもしれない。

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