2016.01.04

2016年、世界と勝負する
日本テニス界の若手女子選手たち

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki   photo by AFLO

 土居さんはここ数年、トップ選手を追い詰めながらも、勝ち切れない試合が続いていました。昨季も全仏オープンでアナ・イバノビッチ(セルビア/16位)に善戦し、全米オープンでもベリンダ・ベンチッチ(スイス/14位)に接戦で敗れました。ただ、負けはしていたけれど、何度もそこまで行けるのは、成長しているからこそなんですね。上位選手に善戦して負けると、へこんで次につながらないことも多いんです。でも、土居さんはイバノビッチ相手に善戦し、またすぐにベンチッチと接戦を演じました。彼女は悔しい経験をプラスにして、次につなげていけたんだなと思います。

 近年の土居さんはコーチの入れ替わりもあり、「メンタル的に少し不安定だった時期もあったのかな」と思っていました。しかし今は陣営が整ってきて、テニスに対してシンプルに向かっていけています。昨季のグランドスラムを見ていても、すごくしっかり練習しているし、メンタルもドッシリとしている。自分のことを安心して任せられる人たちが、今は周囲にいるのではないでしょうか。

 それに昨季の彼女は積極的に欧米へと出て行き、レベルの高い大会に予選からチャレンジしていました。ツアーの周り方もよく考えられていたし、簡単に言ってしまうと、「真のプロフェッショナルになったんだなあ」と感じています。