【テニス】「トップ10に戻る自信はある」。2016年、ラオニッチの逆襲宣言 (2ページ目)

  • 神 仁司●文 text by Ko Hitoshi
  • 山本雷太●写真 photo by Yamamoto Raita

「現世代の偉大な選手ということだけでなく、ノバク、ラファ、ロジャーの3人は、テニス史上における最高の選手たちだと思う。ふつうの選手は1年のうち短い期間にいいテニスを見せることができるけど、とりわけこの3選手は、ほぼ10年間安定した成績を残しているからね。同じ時代に彼らと競えることは素晴らしいことだし、尊敬もしているよ。

 同時に、彼らを倒す方法を見つけなければならないし、自分がより良いテニスをしてさらに進化しなければいけない。大事な場面でどういうプレーができるかが、一番重要だね。14年シーズンは大きな大会で重要な局面を経験し、自分の力になった。でも、残念ながら15年は、ケガでそういう試合ができなかった。いつでもコートでプレーするすべてのことから学べる機会があるものだ。自分にとっては大きなチャレンジだけど、ワクワクもしているんだ」
 
 24歳のラオニッチ(12月27日に25歳になる)は、自分より1歳上の錦織圭と、US(全米)オープンやウインブルドンなどで対戦し、試合は必ずと言っていいほどフルセットの好試合になり(対戦成績は、ラオニッチの2勝5敗)、いいライバル関係を築いている。

「楽しんでいるよ。対戦する時はお互いいいプレーができて、今までも大事な局面である決勝や準決勝、そしてグランドスラムで対戦してきた。いつも本当にエキサイトするね。競技者という部分だけでなく、彼のテニスを見るのも楽しいし、お互い向上できるし、(サーブが武器の自分とリターンが得意の錦織では)プレースタイルのコントラストもあって、楽しめる要素もあるんだ」

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