ウインブルドンの芝に変化?錦織圭との相性はいかに (6ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki   photo by Getty Images

 競技そのものの拡張に伴って選手層が厚くなり、アスリート個々の能力も限界まで研ぎ澄まされた昨今のテニス界では、一芸に秀でたスペシャリストが「コートとの相性」で勝てる余地は急激に狭まっている。新世代の追い上げにより、過去10年で最大の群雄割拠の時代を迎えているのも、間違いない。世の移ろいとともに、ウインブルドンの伝統も聖地の意味も変遷しつつある。

 その中心に、テニスの革新やグローバル化の象徴たる、錦織圭がいる――。芝は必ずしも、錦織にとって優位なコートではない。それでも彼の戦いは、初夏の聖地でも、テニスの未来を指し示す。


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