2015.03.19

錦織圭が10代から指摘されていた「苦手なタイプ」とは?

  • 内田暁●構成 text by Uchida Akatsuki   photo by AFLO

 複数のボールを手のひらの上でグルグルと転がしながら品定めし、首をかしげるとその内のひとつ(時には1個以上)を主審に打ち返し、残りの中からひとつのボールを選び取ると、急ぎ気味にサービスフォームに入る――。

 そのような錦織圭の姿を今大会、そして4回戦のフィリシアーノ・ロペス(スペイン/世界ランキング12位)戦でも何度、目にしたことだろうか(※)。何かがうまくいかない、どうしてもしっくりこない……そんな焦りと苛立ちが、ふとした表情や仕草からもうかがうことができた。

※錦織はロペスに4-6、6-7でストレート負け。

ミスショットで表情を歪めるインディアンウェルズ大会の錦織圭 アメリカ・カリフォルニア州の砂漠の街――インディアンウェルズで開催されるBNPパリバオープンは、錦織が最も苦手とする大会である。本選には過去6回出場しているが、そのうち初戦敗退が4回。

「今のところ良い結果が出ていないので、いつかは活躍したいという思いは常に持っています」

 大会前には、そのような意気込みも口にしていた。

 錦織がこの大会を不得手とする理由は、単純に言ってしまえば、サーフェス(コートの種類)およびボールとの相性が悪い……ということに尽きる。同大会のコートサーフェスは『Plexipave』と呼ばれるもので、それ自体は錦織が過去に優勝したデルレイビーチ国際や、3連覇中のメンフィス大会と同様である。ただ、インディアンウェルズ大会のサーフェスは、他に比べて表面のザラつきが激しく、バウンド後にボールが極端に減速してから高く跳ねるという。また、砂漠地帯特有の乾いた気候のためか、「ボールが良く飛ぶ」というのも、選手間に共通した見解だ。