「ポスト錦織圭」。期待の10代、西岡良仁と中川直樹

  • 神仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi photo by Ko Hitoshi

今年1月からプロに転向した中川直樹今年1月からプロに転向した中川直樹  3歳からテニスを始めた福岡県出身の中川は、08年全国小学生テニス選手権で準優勝。13歳から「盛田ファンド」のサポートを受けて、IMGアカデミーでのテニス留学を始めた。ジュニア時代から一般大会にも挑戦した中川は、13年9月にはフューチャーズ大会(メキシコ)で初優勝を果たしている。

 また、14年USオープン・ジュニアの部のダブルスで見事に初優勝して、グランドスラムタイトルを獲得した。これは06年ローランギャロスで錦織がジュニアの部のダブルスで優勝して以来の快挙だった。

 ジュニア世界ランキング9位まで上がった中川もまた、「盛田ファンド」の厳しい課題を毎年クリアしていき、ジュニア時代のテニス留学のプログラムを最後までやり通した。そして、14年11月のプロ転向会見では、ひょうひょうと大いなる目標を宣言した。

「目標は世界ナンバーワンです。道のりは長いですけど、頑張っていきたい。攻撃的なテニスが好きなので、アグレッシブプレーヤーでいきたいです」

 そんな中川のテニスセンスは、錦織も一目置くほど。どのショットもタッチが良く、スイングが美しい。また、身長180cmから繰り出されるサービスはキレがあり、オールラウンドのプレーができる。ただ、体重67キロとまだ体が細く、ショットのパワーと重みが足りない。この点は本人も自覚している。

「フィジカルが細いので太くしたい。ウエイト(トレーニング)を増やしています。プロテインも飲んでいますし、バランスよく食べています」

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