全豪開幕直前。錦織圭のふたりのコーチが自信のコメント (2ページ目)

  • 神仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi photo by Ko Hitoshi

 さらに順当に勝ちあがった場合、3回戦からはシード選手との対戦が始まる。

 3回戦では、第30シードのサンチアゴ・ヒラルド(32位、コロンビア)との対戦が予想され、過去の成績は錦織の6勝1敗。4回戦では第9シードのダビド・フェレール(10位、スペイン/錦織の6勝3敗)、準々決勝では第4シードのスタン・ワウリンカ(4位、スイス/錦織の1勝2敗)、準決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチ(1位、セルビア/錦織の2勝3敗)と対戦することが予想される。

 15年シーズンも錦織とツアーを回るマイケル・チャンコーチとダンテ・ボッティーニコーチは、次のように錦織の現在のコンディションを語る。 

「圭のコンディションはいい。とてもいいオフシーズンを過ごすことができ、ハードな練習を積むことができました。(前哨戦の)ブリスベンでもいいプレーができて、いい感じです」(チャンコーチ)

「コンディションはとてもいいよ。オフシーズンにサーブの打ち込みをたくさんやってきたから、以前より強くなっていると思う。このことが、今シーズンいい影響を及ぼすと思う」(ボッティーニコーチ)

 錦織は、世界5位になったことで、日本国内だけでなく世界中から注目される存在になった。だが錦織は、周りの雑音に惑わされず、自分のプレーに集中しようとしている。

「今5位にいることで、正直いろいろな葛藤がある。20位前後にいた頃より考えることは多くなったが、あまり考え過ぎるのはよくないと自分で思っている。それが全部プレッシャーに変わってしまいますから。5位という看板を背負うのは、なかなか簡単なことではない。基本的には、(それを)あまり考えないようにして、自分らしいテニスをコート上でどれだけ出せるかというのが、これからトップに行くために必要なこと。この1年で、しっかりと経験を積んでいけば、メンタルもそれなりに強くなってくると思います」

 チャンコーチも、錦織がやるべきことは変わらないことを強調する。

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