2014.09.11

ヒンギス対マレーバも。注目の東レPPO出場選手たち

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha

 この2人に対抗するのは、世界10位のアナ・イバノビッチと同11位のエレナ・ヤンコビッチのセルビア勢、そして同24位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)の元世界1位の3人か。

 美人プレイヤーとして人気のイバノビッチだが、ここ数年はランキングを見ても浮き沈みの激しい戦いを強いられてきた。2008年に20歳で全仏に初優勝、世界1位の座に就いて一躍世界のトップスターになった彼女も26歳。今年は全豪でS・ウィリアムズを撃破してのベスト8と好スタートを切り、ランキングでもトップ10に返り咲くなど、調子を取り戻しつつある。高い打点から繰り出すフォアや深く鋭いバックハンドなどショットの破壊力は申し分ない。

 ヤンコビッチもイバノビッチ同様に2008年シーズンに飛躍した選手で、同年8月に世界1位になると、その年の最終ランクを1位で終える活躍を見せた。今年の四大大会では全豪と全仏、全米の3大会でベスト16入り。東レPPO出場の常連で、2009年大会で準優勝している。堅実な攻守を見せ、チャンスにはカウンターで思い切りのいいプレイを繰り出すなど、ゲームメークの面白さが堪能できる試合巧者だ。

 ジュニア時代から次代の女王候補として注目されたアザレンカは、2012年1月に世界1位になり、その年の最終ランクでもナンバーワンのまま終了。2012年と13年は全豪で2連覇を達成、全米でも2年連続準優勝するなど、昨年までの2年間の活躍は目覚しく、13年の最終ランクは世界2位だった。今年に入ってから調子を落とし、全米でもベスト8で終わっただけに、東レPPOで今季初タイトルを獲得、世界女王の座奪還へ浮上のきっかけを掴みたいところだ。

東レPPOの顔ともいえるクルム伊達公子 過酷なツアーで最年長プレイヤーとして気を吐くクルム伊達公子の奮闘も見逃せない。全米のダブルスではベスト4の活躍を見せ、健在ぶりをアピールした。再チャレンジから7シーズン目を迎えた大ベテランはまだまだ元気で、世界86位とトップ100をキープする。ゲームの流れを読んで、多彩なショットでプレイを組み立てるクレバーなテニスは観戦していて面白い。今年もワイルドカードの出場となるが、日本のファンはそのプレイを1回でも多く見たいと思うはず。一回り以上も違う若い選手たちを、43歳のクルム伊達が地元で次々と撃破することを期待したい。