全英ベスト16。錦織圭のサーブはどこが進化したのか? (3ページ目)

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi photo by Ko Hitoshi

「(2012年の全豪以来)なかなかグランドスラムでベスト8に入れていないので、悔いが残る。来年はベスト16以上にいけるようにしたい」

 過去に2勝していたラオニッチに負けはしたが、ダンテ・ボッティーニコーチは、今回のウインブルドンでの錦織を評価していた。

「圭は、初めてウインブルドンでベスト16に進んだのだから、素晴らしい。今日はタフな相手に負けただけだ」

 夏には8月のUSオープンまで続く北米ハードコートシーズンが始まる。すでに、一度トップ10入りを果たした錦織だが、14年シーズンはグランドスラムでベスト8以上の成績を残せていない。大舞台で満足感を得られていない錦織は、今季最後のグランドスラムであるUSオープンでベスト8以上を狙う。

「昨年ポイントが取れていないので、アメリカシーズンで活躍することが、ランキングアップにつながる。ヨーロッパシーズンが充実し、ウインブルドンでもいいテニスができたので、この調子をキープして、夏にまたひと頑張りしたい」

「ドローにもよりますけど、できると思います」と、USオープンで自身初のベスト8以上進出へ自信をのぞかせる錦織は、最も得意とするハードコートで、トップ10復帰と定着を目指し、さらなる高みへと駆け上がろうとしている。

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