【テニス】今季トップ10入りするために錦織圭がなすべきことは何か? (3ページ目)

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi  photo by Ko Hitoshi

 ケガと向き合う息子に、清志さんは次のように語った。
「私は、いくつかの大会で1回戦敗退があっても構わないと思っています。その分、大きな大会でたくさんのポイントが取れればいい。でも、(テニスの)感覚を大事にする圭には、それができない」

 早期敗退が少なく、安定した結果を残せるのは錦織の強みではあるが、今シーズントップ10を目指すには、グランドスラムやマスターズ1000大会などの大舞台での上位進出が必要だ。約10カ月の長いテニスシーズンを戦うために、今の錦織には、しっかり休んでケガを完治させる選択肢も必要だろう。

 フェレール戦の立ち上がりで見せたハイレベルなテニスが示すように、23歳の錦織は、トップ10入りできるポテンシャルを、間違いなく持っているのだから。

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