【テニス】 ベストシーズンを送った錦織圭が語る現在の思い。
「来季はトップ10に近づきたい」

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi
  • photo by Ko Hitoshi

「最悪、手術が必要かもしれないし、(完治するのに)4、5週間は、たぶん......。これから日本に帰って、決めないといけないですね」

 今シーズントップ20に定着した錦織だったが、ケガにも悩まされた。まずは、右足首を完治させることが先決だが、来季こそは、ケガなくフルシーズン戦いたいところだ。

「毎年同じですけど、トレーニングをしっかりやって、そのうえでケガをすることもあると思うので、その時に、しっかり対処できるかどうかだと思います。来年はもっと上を目指せると思う。体をもっと強くして、グランドスラムで結果を出せるようにしたいですね」

 1年のうち、約10カ月続く長いシーズンを戦うプロテニスプレイヤーにとって、ケガは避けて通れないものだ。しかし、錦織は、ケガを克服するたびに、体だけでなく心も強くなって、テニスコートに戻ってきた。2013年シーズンに錦織が、世界のトップ10入りを狙うのは、決して夢物語ではない。

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