【テニス】錦織圭が語るウインブルドン、そして五輪への思い (2ページ目)

  • 内田 暁●取材・文・撮影 text & photo by Uchida Akatsuki

――古傷ではなく、新しいケガですか?

錦織 はい、完全に新しい部位です。腹筋の前のほうは以前にも痛めたことがあったんですが、今回は左の横だったので。

――ケガで全仏欠場を決意した時は、相当悩んだのでしょうか?

錦織 いえ、フレンチ(全仏)の欠場はもちろん悔しかったですが、出られる気配もほとんどなかったので、ある意味、気持ちは吹っ切れていました。でも、(全仏の翌週に行なわれた)ハーレ大会を欠場した時のほうが焦りましたね......。出られると思っていたし、医者にも「6週間で痛みは引く」と言われていたので。

――エキシビションでは、どんな課題やチェックポイントを意識して臨んだのでしょうか?

錦織 まずは「芝に慣れること」ですね。すでにウインブルドンの会場でも2回ほど練習したのですが、芝でプレイするのは1年ぶりなので、感覚をつかむことを考えていました。あとは、エキシビションとはいえ緊張感のある中で、試合勘を取り戻せればと思っていました。

――ドロップショットやスライスなど、多くを試していたようにも感じましたが?

錦織 そうですね。いつもよりスライスは多く試しました。特に左右に振られたときには、(スライスを)使っていこうと思っていたので。あとエキシビションでは、サーブが良かったですね。これまでの練習の中で、サーブだけはしっくりこない部分があったんです。腹筋をケガして、一番練習ができなかったのもサーブだったので。でも今日は、試合でしっかりパワーを伝えられるサーブが打てたので、安心しました。

――ヒューイットは1年前のウインブルドン初戦で戦った相手でした。昨年と比べて、試合内容や自分のプレイなど、変わったと感じたところはありましたか?

錦織 昨年のウインブルドンでは「相手に嫌なところを狙われた」と感じていたのですが、今日はそんなに苦手意識もなくプレイできたと思います。後方からもポイントを取れるようになったし、バックも安定していました。ただ、相変わらずサーブではずっとフォアを狙われてしまいましたね。

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