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【部活やろうぜ!】堀江翔太がバスケを辞めてラグビーを選んだ理由「周りの子を吹っ飛ばして気持ちよくなって」 (4ページ目)

  • 齋藤龍太郎●取材・文 text by Saito Ryutaro

【バスケやっててよかった】

「やっぱり、コンタクトプレーがあるラグビーがおもしろいからですね。自分の体に合っていたっていうのもありますし、バスケで(推薦等の)話があっても高校はラグビーっていうのは変わらなかったです。

 もちろんバスケは好きで、ラグビースクールとバスケ部で試合日がかぶったら、バスケを優先していました。でも、天秤にかけると両方楽しいですけど、やっぱりラグビーのほうがおもしろいなって思ってました」

 バスケットボールの経験は、その後のラグビーキャリアにも大いに生きたという。

「ハンドリングは、ラグビーよりもバスケで培いました。背面パスとかノールックパスもラグビーに生かせましたし、(コートやグラウンド)全体を見る意識なんかもそうですね。

 たとえばノールックパスって、一瞬(選手の配置を)見るんですよ。ボールを持ってない時に味方の配置を頭に入れておいて、トップにおって前を見ながら『味方はあの位置にいるやろな』とか『こう動いてるやろな』っていうのを頭のなかで描く。その経験はラグビーにもだいぶ生きましたね。つくづく『バスケやっててよかった』って思います」

 ラグビーの経験がバスケットボールに生き、バスケットボールの経験がのちにラグビーに生きる。そのサイクルを推進力に変えて、堀江は高校から再び楕円球の道へと進む。

(つづく/文中敬称略)

◆堀江翔太・中編>>「キックがうまいのは私立をあきらめ公立に進学したから」


【profile】
堀江翔太(ほりえ・しょうた)
1986年1月21日、大阪府吹田市生まれ。島本高→帝京大を経て三洋電機(現・埼玉パナソニックワイルドナイツ)へ。トップリーグとリーグワンでMVP通算3度受賞。日本人FWとして初のスーパーラグビープレーヤー(レベルズ、サンウルブズ)となる。ワールドカップに4度出場し、日本代表76キャップでキャプテンも務める。2023-24シーズン終了後に現役引退。2025-26シーズンよりワイルドナイツのFWコーチ。ポジション=HO。180cm、105kg。

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著者プロフィール

  • 齋藤龍太郎

    齋藤龍太郎 (さいとう・りゅうたろう)

    編集者、ライター、フォトグラファー。1976年、東京都生まれ。明治大学在学中にラグビーの魅力にとりつかれ、卒業後、入社した出版社でラグビーのムック、書籍を手がける。2015年に独立し、編集プロダクション「楕円銀河」を設立。世界各地でラグビーを取材し、さまざまなメディアに寄稿中。著書に『オールブラックス・プライド』(東邦出版)。

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