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【部活やろうぜ!】堀江翔太がバスケを辞めてラグビーを選んだ理由「周りの子を吹っ飛ばして気持ちよくなって」 (2ページ目)

  • 齋藤龍太郎●取材・文 text by Saito Ryutaro

【陽キャはみんなバスケ部】

 おりしもJリーグが産声を上げたばかり。サッカー人気真っ盛りの時代だったが、堀江はあっさりとサッカーを辞める。すると、体形に変化が出始めた。

「何もしなくなって、でも食べるだけ食べるんで、どんどん太ってきたんです。心配した母が『絶対にスポーツしたほうがいいよ』って言うので、母の友だちの娘さんが行っていた吹田ラグビースクールに入ることになりました」

 運動不足の解消が目的で小5から始めたラグビーは、小4で辞めたサッカーとは対照的に、たちまちのめり込んでいった。

「もともと『動けるデブ』やったんですよね。『長距離走は遅かったけど短距離は速く走れる』みたいなタイプで、体重は75kgくらい。身長は170cmあったかどうかというころに、ラグビーがどんなもんかも知らないで始めたんですけど、体が断トツでデカかったんで、周りの子を吹っ飛ばして走れたし、それで気持ちよくなってハマりました。ポジションは体格の関係でPRをやらされましたけど」

 吹田市立千里新田小学校から吹田市立南千里中学校に進学しても、ラグビースクールには通い続けた。ただ、中学にはラグビー部がなく、堀江はバスケットボール部に入ることにした。

「友だちに誘われたんです。当時は『陽キャがみんなバスケ部に行く』みたいな感じで見てたんですけど、友だちが入るって言うから、みんなで入ったんです。

 本当は中学生になってもラグビーを(スクールで)真剣にやりたいから、学校の部活はしないと決めてたんですけど、吹田ラグビースクールの週1回の練習じゃ運動量が全然足りんくて、ラグビー部に入るつもりの高校までにうまくなれへんな、と思ってバスケ部に入りました。ただ、友だちは結局みんな辞めて、僕だけが残りましたけど(笑)」

 バスケットボール未経験者だけに、入部当初はまともな練習ができなかった。また、水を飲むことも許されなかった。

「うまいヤツやレギュラーは体育館で練習して、僕ら下の部員は体育館の外でフットワークをずっとやらされていました。当時、水を飲みながら練習していたら先生に怒られて、罰として走らされましたね」

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