松島幸太朗、3度目のワールドカップへの覚悟。「思うようにプレーができなくなったら、すぐに代表を離れてもいい」 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

---- 7月に行なわれた日本代表対フランス代表の2試合を観て、どんな印象を受けましたか?

「1試合目は豊田スタジアムで見ていましたが、暑さでかなりやられているなという感じがありました。けど、2試合目はしっかり自分たちがやりたいことをやれていた。それを再び秋の対戦でもできるか、というところが一番大事です。

 フランス代表は夏と同じメンバーではないと思いますし、気持ち的にも身体的にもみんなシーズン中なので、いい感じで臨んでくる。一方、日本代表は(リーグワンが開幕前で)逆にあまり試合をしてない状態なので、身体と気持ちの切り替えがすごく大事だと思います」

---- 7月のフランス代表戦ではベテランのフルバック山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)が活躍し、ウィングでは2019年ワールドカップに出てなかったシオサイア・フィフィタ(花園ライナーズ)やゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が出場していました。

「ポジション争いはあまり意識していないですし、(バックスリーの選手たちは)普通にいいプレーをしているなと思います。刺激は受けますが、結局は自分次第だと思います。自分にフォーカスをしていれば問題ないかな。日本代表では山中さんが15番に入ることが多いですが、どこでもやれるようにしておきたいです」

---- 15−20で惜敗したフランス代表との2試合目は勝ってほしかったという気持ちでした?

「もうちょっとで勝てた試合だったので、惜しかったなというところもあります。勝ちきって流れを変えたいところでした。シンプルに(日本代表は)インテンシティの高い試合が少ないですが、テストマッチを増やしてほしいといっても簡単に増やせるものじゃない。選手としてはどの試合も気持ち入れてやっていると思いますが、やはりインテンシティが高い試合や緊迫した試合をもっとやりたいですね」

---- 今後行なわれる予定のテストマッチは、今年の秋、そして来年のワールドカップ前しか残されていません。強度の高い試合が少ないことは、やはり不安ですか?

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