ラグビー明治大、逆転されても「こうでなくちゃ」。苦しい時間帯が「得意」と言い切れる理由

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【3年前の優勝と似ている?】

 副キャプテンのNo.8(ナンバーエイト)大石康太(4年)は語る。

「1週間でスキルがうまくなることはない。今季やってきたBIG(back in game)、2秒で立ち上がって前を見ることを、アタック、ディフェンスでも続けていく」

 3年前、明治大は対抗戦4位ながら大学選手権で勝つごとに1試合ずつ成長し、22年ぶりの頂点に輝いた。今季も状況は似ており、対抗戦3位から決勝戦まで勝ち進んだ勢いもある。対抗戦で課題だった決定力も修正し、セットプレーや攻守にわたって前に出る力、FWとBKの一体感も増してきた。

 1ヶ月前より、明治大のチーム力が上がっていることは明らかだ。

 果たして、明治大は3大会ぶり14回目の大学王者に輝き、プライドを取り戻すことができるか。

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